虫歯や歯周病は再発しやすい病気であり、日本における歯科治療の3分の2は再発した虫歯・歯周病の「再治療」だと言われています。また、虫歯になって削った歯は完全に元に戻ることはありません。ですから、「虫歯を治療する」ことより「虫歯を予防する」ことを心がけるほうが、お口の中の健康を守るうえでは大切だと言えるでしょう。
こちらのページでは、虫歯を予防するための施術・アドバイスを行う「予防処置」についてご紹介します。茅ヶ崎市の「きむら歯科医院」は、予防処置に力を入れている医院です。
定期検診は、お口の総合的な健康チェックと予防を行う「お口のメインテナンス」です。フッ素塗布などで虫歯を予防できるだけでなく、虫歯・歯周病になってしまったときには早期発見して被害を最小限に抑えられます。虫歯や歯周病は初期段階では自覚症状がありませんから、早期発見をするためには定期検診が欠かせません。
定期検診は大人で年2~3回、子供で年3~4回受けるのが目安です。虫歯や歯周病が悪化してから治療するよりも身体的・経済的な負担を大幅に抑えられますから、ぜひ定期検診を活用しましょう。
お口の中の汚れを少しだけ採取して、顕微鏡で細菌の量を計測。 前回の検診時と比較して、お口の中の健康状態を判断します。
検査結果をプリントアウトし、担当の歯科衛生士から説明いたします。検査データはご自宅にお持ち帰り可能です。
PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)という方法で歯の表面からプラーク(歯垢)を取り除きます。
治療後も定期的に予防検査と自分自身の予防意識を高め、健康になったお口の状態を維持しましょう。
PMTC
「PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)」とは、歯と歯茎の間など、自宅のブラッシングではケアしきれない部分まで徹底的にクリーニングする施術です。虫歯・歯周病の原因菌の塊である「バイオフィルム」を除去できるため、予防に大きな効果があります。また、表面を研磨することでツルツルの綺麗な歯にします。
もし定期検診を受けていない間に「虫歯・歯周病になったかも?」と感じたら、まずは悩まず当院までお越しください。丁寧に診察結果や治療方針をご説明しながら、患者様第一の治療を進めてまいります。詳しくは下記のページをご覧ください。
歯周病は初期に自覚症状がなく、悪化すると歯が抜けてしまう怖い病気です。まずは以下のチェックシートで、ご自分に歯周病の可能性がないかを確認してみましょう。
- ブラッシング時に出血する
- 口の中がネバネバする
- ものを噛むと歯ぐきから血が出る
- 歯が長くなったような気がする
- 歯がグラグラしている
- 歯ぐきから膿が出る
上記の項目にひとつでも当てはまる方は歯周病の疑いがありますので、悪化してしまう前に当院で診療を受けてください。また、ひとつも当てはまらない方も、油断せずに予防・ケアを続けましょう。当院は予防処置に力を入れていますので、歯や歯茎のクリーニングのことなどもお気軽にご相談ください。
歯と歯茎の間には、「歯周ポケット」と呼ばれる隙間があります。健康な歯周ポケットは1~2mm程度ですが、歯周病が進行するにつれて深くなっていきます。
進行段階 | 歯周ポケットの深さ | 症状 |
---|---|---|
初期段階(歯肉炎) |
3mm程度 | 歯茎に軽い炎症が起こります。ブラッシングしたときや固い物を食べたときに出血することもありますが、まだ痛みはありません。 |
第2段階(軽度歯周炎) |
4mm程度 | 顎の骨が溶け始めています。歯茎が腫れ、出血したり、冷たい水がしみたりします。口臭がきつくなることもあります。 |
最終段階(重度歯周炎) |
6mm以上 | 骨が溶けたことで、歯がグラグラし始めます。歯茎の腫れや出血、口臭などが悪化し、歯が浮くような感覚に悩まされます。患部からは膿が出るようになり、最終的には歯が抜けてしまいます。 |
ブラッシング指導
ごく初期の歯肉炎なら、適切なブラッシングによって自然治癒します。患者様一人ひとりの口内環境に適した、正しいブラッシング方法を指導いたします。
スケーリング
「スケーラー」という器具を使って、歯周ポケットの掃除を行います。普段のブラッシングでは取り除けない歯石や汚れ、感染している組織などを取り除くことで炎症をなくします。
ルートプレーニング
「キュレット」という器具を用いて、スケーリングでは除去しきれない、歯周ポケット奥深くにこびり付いた歯石などを除去します。また、ザラついた歯の表面をなめらかに仕上げることで汚れの再付着を防ぎます。